永和印刷の歴史
第1回→戦後の印刷史概論
第2回→広島で終戦を迎える~戦後末期の印刷業界
第3回→焼け跡から再出発~永和印刷の歴史①
第4回→特需ブーム、独立時期の印刷業界~永和印刷の歴史②
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番外編 版ズレって?? 仕事人として,父として…もっと伝えます!! その3
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焚き木や小さな焼却炉などで物を燃やすと特に発生しやすいと言われ、
黒や青のゴミ袋は姿を消し、現在の半透明のものが主流になり、
(幼稚園や小学生の学芸会などではいまだに重宝されていますね)
当時はどんなものを燃やしてもダイオキシンが発生すると騒がれましたが、
当時私の住んでいた共同住宅では、紙類は焼却炉で燃やしておりましたが、
環境によくないということで廃炉(?)になった思い出があります。
ダイオキシン類は塩素を含む物質が不完全燃焼したときに発生する物質で、
その発生量は、燃やした物質に含まれる塩素濃度が0.1~50%程度の場合は
濃度にはほとんど関係なく、燃焼条件で決定されるそうです。
お父さんの朝一番の仕事として、出勤前のゴミ捨てがありますが、
最近ではゴミを減らす目的から、資源ごみの分別・リサイクルが強化される一方で、
以前よりも燃やしてよいゴミの範囲は拡大しています。
生ゴミや衣類、廃油どころか、
プラッスチックや革製品・ゴム製品は燃やすゴミになっています(墨田区の例↓)

墨田区のウェブサイト 資源物とごみの分別方法 より
印刷業界でも、特にPP加工が問題視された時期があり、
未だに誤解されています。
PPとはポリプロピレンのことで、燃やしても有毒ガスは発生せず、通常の燃やすゴミとして扱えます。
また、加工業者の団体では、
はがしたフィルムを燃料に、紙は古紙として再生するなど、リサイクルにも力を入れています。
PP加工は、書籍・雑誌にとっては、保護・耐久性の向上と、光沢・艶消しの高級感を出すメリットがあります。
もちろんご予算も考慮する必要がありますが、少なくとも環境面についてはご安心ください。
具体的な加工方法については、いずれまた取り上げます。
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PP加工・プレスコートの工場見学 ―クリアーPP、マットPPってどのように加工しているの?
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特に書籍・雑誌の装丁には、表面の保護・耐久性の上でも、
光沢や艶消し効果で高級感を出す上でも欠かせない加工です。
そもそもPP加工とは、
PP(ポリプロピレン)フィルムに接着剤を塗布して紙とフィルムを圧着して貼り合わせることで、
ラミネート加工の一種です。
ただし、いわゆるラミネーターでおこなう「パウチ加工」と区別するために、
ラミネート加工という抽象的な表現を使わず、PP加工と呼ぶのが一般的です。
PP加工と同様に、PET加工というのも聞いたことがあるかもしれませんが、
PETとは、ポリエチレンテレフタレートのことで、その名のとおりペットボトルに使用する素材です。
PPよりも、強靭で弾力のある加工(下敷きやパッケージなど)に使用されています。
と、うんちくを語ることはできます。
また、加工の際の注意点も熟知しているつもり(?)です。
ですが・・・実際にどのような作業工程でPP加工が行われているのか
印刷営業暦17年ですが、恥ずかしながら目にしたことがありませんでした。
というわけで、新人研修のついでに、他の営業や社内の若いDTPオペレーターにも声をかけて、
取引先のYS社さんに、工場見学をしてきました。

上の写真にあるように、
上方より接着剤が塗布されたPPフィルムがローラーに入っていき、
手前側から送られてくる印刷物に熱圧着して貼りあわせていきます。
フィルム自体はロール状になっているので、下にシートの印刷物が貼りついた状態のまま、
連続した形で送られていき、最後にクワエ部分に切れ込みを入れることで、
元のシート状態に戻される。
ざっとそんな流れです。
ううむ・・・こんな説明でわかっていただけたでしょうか。ちょっとわかりにくいですね。 (;´▽`A``
図にすると、こーゆーことです。

わかっていただけましたでしょうか?
PPフィルムの厚さや種類を交換することで、仕上がり具合が変わってきます。
ちなみに、工場内は熱で圧着しているため、
空調設備があっても暑く、暑がりの私にはたいへん厳しい環境です。
真夏は、40℃以上になることもあり、印刷現場とは正反対です。
印刷屋でよかったです・・・ (^▽^;)
PP加工の特長や種類についても、たくさん学んできましたのですが、
長くなってしまいますので、後日またご紹介いたします。
私も含め、営業・DTPもたいへん勉強になったようで、YS社さんに大感謝です。
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