1970年代、貴ノ花(故・初代)のサーカス相撲をブラウン管TVの前にかじりついて応援していました(北の湖憎し!)。一緒に観戦した曾祖母の笑顔は、いまだに脳裏に鮮やかです。
友人、父や弟と相撲を取っては家の襖を破壊。廻し代わりのズボンのベルト通しは「吊り出し」「上手投げ」をやると、すぐにブッツリ切れたり。
私にとって相撲は、懐かしい思い出がいっぱいなのです。
嗚呼、それなのに…
八百長という名の「お約束」の存在は、誰だってうすうす知っており、一部メディアによる告発はかなり以前からあったといいます。
なのに、なぜ今になってこの「八百長」騒動?
メール文書の発見云々は表面的なきっかけに過ぎないと思います。
思うに、今さら取り上げられてしまう理由は、今の大相撲がエンターテインメントとしてお粗末過ぎるから、ではないかと。
土俵が面白いときには、メディアもファンも「守って」くれるのです。
何せ今の大相撲は観ていてつまらない。おそろしくつまらない。
大相撲と称しつつ、実際の土俵に展開されるのは大相撲(=熱戦)は皆無で、「大きな人たちによる相撲」にすぎませんから…
なのに八百長だと?と、こうなるわけですね。
よって、八百長騒動が無くても、今の土俵内容では、大相撲の末路は同じだったような気がします。
「面白い土俵」=良い製品
もっとも大事にするべきところを誤り続けると、取り返しがつかなくなるのですね。
肝に銘じた次第です
それにしても 美しい思い出を汚されてしまった悔しさ…嗚呼