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迷惑な話

不労所得ということばがあります。

YAHOO大辞泉「働かないで得る所得。利子・配当金・家賃・地代など」
広辞苑第2版「勤労しないではいる所得。資本利子の類」

簡単に言えば、お金が直接、稼いでくれるお金ということでしょうか。

これがしばらく前から、大そうな盛り上がりですね。
株式をはじめとする各種の有価証券・外貨や不動産の運用。

日本で、お金を運用してお金を稼ぐことが、これほどまでに広く浸透したことは空前かと思います。
そして、個人的には、絶後であってほしいと願っています。

拝金主義だか資本原理主義?だか知りませんが、不労所得に血道を上げる方は

「商才があるやつは、商売をすればいい。商才がないやつは商売人の下で働くことだ。両方ともできなくて、金だけあるやつは、商才のあるやつに預けることだ」

という、確か坂本竜馬が言ったという、このことばをどう聞くでしょうか。


資産運用の才覚が全くない久永のひがみはこのくらいにして、ぼつぼつ本題に入ります。

知恵も出さず汗もかかずに濡れ手に粟の方が、またはそれで大損している方がいるのは、別にどうでもよいのです。

ところが最近、運用ブームの余波があちこちで起きています。

業務上知りえた経済情報により、大手「経済」新聞社・同業の某印刷会社・最大手の株屋さん・国営放送局…皆さん熱心に、不労所得により稼いでらっしゃったそうです。
もっとも、責任の大きな本業の最中に一所懸命に株を売買していたのでは、とても「不労」とは言えないかもしれませんが。

皮肉はさておき、驚くことにこれが「企業コンプライアンスの問題」なのだそうです。
勤務中に携帯電話を覗くことを、どうやって防げというのでしょうか。

一方では、原油が高騰し続けています。
産油国は、極端な減産をしているわけではなく、それどころか新しい油田の発見・開発も進んでいると聞きます。新興国の原油使用量増加だけのせいだけではなく、まして原油が採れないせいではなく、行き場を失った運用目的のお金が原油に流れているのが主因だそうです。
その原油高騰で、一般企業経営上も社会生活上も大きな損失を被っています。

サブプライムローンという、有価証券化された米金融機関の低所得者層向け住宅ローンが、返済焦げ付きによって暴落した件も、その一因ではあるとのことです。
これもまた発端は「有価証券化」。


つまり、インサイダーも原油高騰もサブプライムも、根底マインドは「不労所得」

繰り返しますが、知恵も出さず汗もかかずに濡れ手に粟の方が、またはそれで大損している方がいるのは、別にどうでもよいのです。

それが、彼らだけの問題であれば

しかし、世の中がこうなっては迷惑なのです。
そんな人たちのために、企業が社会的責任を追及されたり、不労所得とは無縁のまっとうな商売人や勤労者、生活者が経済的被害を受けたりするのは、あっていいことなのでしょうか。

「お金に稼いでもらう方法」の類の本が売れていたり、学生デイトレーダー増加という話を聞いたりすると、本当に暗澹たる気持ちになります。

そんなに人の褌で相撲を取りたいのでしょうか。

株式発行元の企業経営者や、勤労者を馬鹿にした話だとつくづく思います。

話は全く変わりますが、川島という栄養学教授の方だったと思いますが、彼の
「人の食生活は年齢に相応しく変わっていくべきもので、その基準は、自らの力でその食物を獲る(採る)ことができるかどうかだ」
という話を興味深く読んだことがあります。
曰く
「子供のうちは弱い力で獲りうる鳥や魚を食べる。力がついた青年になれば獣を倒して獣肉を。老いれば再び力がなくなるので魚や鳥、菜食を。それこそ自然の原理に基づいた健全な食生活である」
大筋でこんな話だったかと思います。

稼ぐことも同じではないでしょうか。

知恵や汗を出すことが色々な理由でできなくなった高齢者の方はともかく、その気力体力があるはずの世代が、人の褌で稼ぐことを生業としていたら、そしてそれが主流となったら、世の中がおかしくなるのは必然だと思います。

いっそ「資本所得を得てもいいのは年金受給者だけ」くらいの法律があってもいい。
そう強く思う昨今です。

坂本竜馬が現代を見たら

「あべこべぜよ」

くらい言うことでしょう。
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by eiwa-p | 2008-06-05 08:33 | 久永・発 | Comments(0)
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