「お買いもの」vol.1
幸いネタには事欠かないのですが、アップするヒマがなく、思うにまかせません(無いのはヒマではなく熱意だろうという突っ込みはナシの方向でお願いします…)
DTP立ち上げに引き続いて、弊社では今秋、設備投資を行いました。
それが今回のテーマ
「お買いもの」!
アキヤマインターナショナル社製
「JP-44」
46全版対応2色両面印刷機です。

2年や3年分の利益ではとても埋まらない額の大きな買い物です。
今回はそのサイドストーリーを「導入顛末記」風にお届けします。
さてこの戦車みたいなヤツを、狭い都心の工場敷地内に置こうって話なものですから、さあ大変。
そもそも、この「B5サイズの2色の印刷物が、ワンパスで32頁分、印刷できます」という仕様の印刷機は、現在3つの印刷機メーカーから製造・販売されておりまして…購入にあたり選定のため、それらを順次検討するも、その中のM社製などは、サイズを見ただけで、まず対象外に。大きすぎて弊社の工場には入らないのです。
次に、この仕様でシェアNo.1のK社製は、担当の営業さんが四苦八苦して図面を引いてくれましたが、その結果は…
「置くことはできますが、どうしても印刷オペレータさんの頭が天井につかえて作業ができません…残念ですが、無理です!広い工場を郊外に作って引っ越しませんか?」という見事な返事で、これまたギヴアップ。
残ったこのアキヤマ社製が辛うじて稼働可能だったというわけです…
但し、それとてそのままスッポリ収まるはずもないので…
天井をメキメキと取っ払って(=2Fの床と梁が剥き出しに)
1Fの床をガガガガと掘り下げ(=以上で高さを確保)、
壁にバリバリと横穴をあけて、
それでも足りずに天井の横梁をガリガリと削って場所を作りました。
↑の写真でも天井が低く迫っているのが、お分かりかと思います。
築32年のビルにこんな改築をするというのは、言わば結構な高齢の方に、いきなり大きな外科手術を施すに等しく…
「こんなにあちこち削って大丈夫なものでしょうか?」と、事前に医者ならぬ建築士に診てもらい、めでたく太鼓判をもらっての改築開始なのでした。
その改築工事が始まってからも、屋外の電線にニアミスを連発する大型クレーンの出動・コンクリートを削る、まるで爆撃みたいな轟音の発生(社内で隣の人の話が聞こえませんでした)・塗装用の有機溶剤の異臭の充満・変なところから出てくる正体不明のライフライン…とスリル満点、騒がしい事この上なし。
ご近所では「永和は一体何を始めたんだ?」と思われていたようですが、その皆様にお茶菓子ひとつの挨拶で1ヶ月半もご迷惑をかけて、無事、新印刷機の本稼働にこぎつけました。
10月23日が本稼働日となりましたが、これに先立ち、この新台の安全祈願や商売繁盛を神主さんとともに祈願。
玉ぐしをささげるとき(神前でやる結婚式みたいな感じです)、2拍でと言われたのに、興奮のあまり3拍してしまった久永でした。
このトピは長くなりそうなので何度かに分けてお届けします。
今回はまず、サイドストーリーからお話ししました。

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