サッカー日本代表の運命のポーランド戦はいよいよ明日ですが……
フランスは一足先に決勝トーナメント進出を決めましたね。
フランスの国旗といえば,トリコロール。
赤・白・青の3色ですが,青といってもどんな青が正しいのでしょうか。
大手インターネットサイトのヤホーで調べたところによりますと(ナイツ塙さんふうに読んでね)
フランス国旗の画像はこのように出てきました。

なんでイギリス国旗とイタリア国旗があるのかは無視するとして……,
赤の色味はそんなに変わらないですが,青は色の幅がかなりあります。
正式なものは
「2009年3月1日発行のフランス国防省の色規格の文書
(le document Couleurs de la Defense nationale NORMDEF 001)の規定によると,
濃い青紫色(bleu-violet sombre (A503)) ;
白(blanc (A665)) ;
鮮やかな赤橙色(rouge orange vif (A805))。
色番号はフランス規格協会(AFNOR)が定めた国家規格「NF X 08-000」
(Dictionnaire de colorimetrie theorique et technique)参照。
パントーン色見本の類似色は、青はPANTONE Dark Blue C、赤はPantone Red 032 C。」とのこと。
「世界の国旗の描き方―フランス共和国の国旗について(トリコロール/三色旗)
http://drawflag.liblo.jp/archives/13845588.htmlより引用」

つまりこのくらいの青味が正解のようです。
Wikipediaには,パントーン282/CMYK=100-94-18-0)と記載されています。
Mの割合が意外と多いんですね。青というより紺とか群青というイメージがします。
余談になりますが,左右の配色が逆であったり,3色の幅が異なる時代もあったようですので,
そのようなうんちくに興味のある方はこちらをご覧ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/フランスの国旗
では,日の丸の赤はどうなのでしょうか。
せっかくなのでヤホーで調べてみました(しつこい?)。
「色/地色が白色、中央の円が紅色(赤色)
☆円の直径は、旗の縦の長さの五分の三(60%)」
「世界の国旗の描き方―日本国の国旗(日章旗)について
http://drawflag.liblo.jp/archives/13588975.htmlより引用」
紅色……ということで,日本の伝統色で調べてみました。
印刷のいろは15 カラーチップ、カラーガイド
一番左がDIC N719(紅色),他に近い色として,N722(唐紅花),N713(緋色),N724(猩々緋)
N725(深緋),N726(茜色)となりますが,どれもイメージが違いますね。

日本の伝統色自体が渋めの色なので,国旗の色としては適切ではないのかもしれません。
印刷でも,CMYKの4色で表現する場合には,
ベタのほうがくっきりとするので,M100+Y100にするか,
それだとちょっと金赤や緋色寄りすぎだなと感じたら,
Cを10%足して,Yを10%引いたくらいがベストでしょうかね。
トリコロール(ここではフランス国旗の意味)にしても,日の丸にしても,
お決まりに忠実であるよりも,あえてアレンジを加えたほうがイメージに近いのかもしれません。
印刷の世界ではそんなことが意外とあります。
今回,色については他にもイロイロ興味深い話がありましたので,また取り上げてみたいと思います。
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