ようやくですが、「STAND BY ME ドラえもん」を観ました。
(加工についての話は後半なので、早くそっちを知りたい方は前半部分とばしてください)
いっしょにドラ泣きしません?
とあるように、ドラえもんで超有名な泣かせるエピソード満載で、
いかにも泣かせようとしているなぁ、本来のドラえもんの魅力を出してほしいなぁという点では
ちょっと心にひっかかりましたが、戦略にまんまとひっかかり、後半はずぅぅぅと泣きっぱなしでした。
小学生の娘二人も、勉強やスポーツ、友だちなどの交友関係などで、
親が関与することのできない、そして自分で立ち向かっていかなくてはいけないそれぞれの世界があるはずで、
何かしら、のび太やしずかちゃんの気持ちに通じるものがあるだろう、それを感じてもらいたい、と
半ば強引に連れていきました(「行く?」ではなく、「これから映画観に行くから」と)。
父が泣きじゃくっている感動的なシーンでも、ポップコーンを食べまくっていた2人ですが、
映画自体を楽しみ、感じるところがあればよかったと思います。
(以下、ネタバレ注意!!)
ストーリーは「のび太の未来を幸せにする=しずかちゃんとの結婚」を目的に孫の孫のセワシくんが
ドラえもんを連れてくる・・・というのは原作どおりなのですが、
「セワシくんがぐずるドラえもんに対して強制的にプログラム設定する」という最小限の要素を追加することで、
「達成しないと帰れない=達成したら帰らなくてはいけない=友との別れ」がより効果的に演出され、
納得のいく形にまとめてありました。
上記のテーマをメインにしているため、ドラえもんとのび太の日常の道具をめぐる成功と失敗、
当初は「のび太の子守り」であったのが、強い友情に変わる過程の描かれ方が希薄なのは
上映時間内で仕方ないですが、観る側が前提としてすでにそのことがわかっているから、
知っていても泣いちゃいます。もちろん笑えますし、優しい気持ちになれます。
それと、のび太のおうちや町並みが、リアルなドラえもん世界の昭和で、それだけでも感激です。
まだ鑑賞できる映画館がありますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
さて、このブログのメインテーマは「印刷」ですので、
平面である紙に対して、立体感・3Dなどをどう表現するかについて考えてみます。
表現方法としては、大きく分けると、
物理的に立体的にする方法と視覚的に立体的にする方法の2つとなります。
物理的方法
①飛び出す絵本タイプ
②UVニスのシルク印刷や型押・箔押し加工
視覚的方法
③3D効果やドロップシャドウなどの視覚効果を表現
④映画などと同様に3Dメガネなどを介在させる
⑤レンチキュラー印刷
こうしてみると、最新の技術は飛躍的に向上していますが、いずれもかなり以前からある方法です。
具体的に説明すると、
①飛び出す絵本……製本時に切り抜いた紙を貼り付けておき、開いたときに飛び出す形です。
写真はWikipedia の「飛び出す絵本」に掲載されているもの
Ponnahduskirjan toimintaperiaate - kuvassa Jan Pienkowskin Kummitustalo 1979
④3Dメガネ……子どものころに赤・青がずらして印刷されているものを、赤と青のフィルムが
左右に貼られたメガネを通してみると立体的にみえる付録を体験された方も多いのでは??
③IllustratorやPhotoshopといったソフトの機能で立体的にみせる方法。
ごく一般的に使われている方法ですが、効果・インパクトという点では限界があります。
でも、工夫次第ではいろいろな見せ方があります。こちらについては後日あらためて。
⑤レンチキュラー印刷……みる角度によって絵が動いたりする特殊な印刷で、
表面がギザギザしているカードなどでご覧になったことがあると思います。
表面に小さな「かまぼこ」の形をした凸レンズが並び、それがレンズの働きをすることでいろいろな効果を表現します。
②UVニスのシルク印刷については、弊社の制作例でご紹介します。
こちらの本の装丁で仕様しました。表1と背の「トリセツ」の文字が浮き上がる形になっています。
UVニスをシルクスクリーン印刷でのせています(透明のインク(ニス)と樹脂パウダーを紫外線をあてて硬化させています)。
そうすることで、見本のように「トリセツ」の文字の部分が厚く立体的に浮き上がった効果が得られます。
浮き具合をこの見本のように大きくするものを厚盛と呼んで、通常のUVニスシルクの厚みと区別することもあります。
似たような効果が得られる方法として、バーコ印刷(効果をだしたい透明印刷部分に樹脂パウダーをふりかけ熱で樹脂を溶かす)や、
金型で表面を押して凹凸をつける型押・箔押加工などがあります。
こういった加工にご興味がございましたら、
ぜひ弊社の営業にお問い合わせください。サンプルをお届けいたします!!
「なんとかしてよ、コザえも~ん」「なんとかしてよ、ミスミも~ん」と呼ばれるのが本望(?)ですので、
印刷のことでしたらなんでもご相談ください。
ちなみに、ミスミもんはウーパールーパーやエンドリケリの飼育方法の相談にものります!!
今回サンプルとしてご紹介した本はこちらです。
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