記号・異体字
Porg vol.14 印刷のいろは10より一部修正&加筆
Q 記号の入力にはどのような方法がありますか?
A 利用している入力システム (IME や ATOK)、Windows か Mac かによっても異なりますが、
Windows で標準 (IME) の場合、①読み、②文字一覧、③文字コード表、といった方法があります。
①読み……「ほし」→「★」、「こめ」→「※」といったように読みを入力し変換する方法
(「きごう」と入力→変換して選択することも可能です)
②文字一覧……IME バーのツールから IME パッド→文字一覧で選択する方法
③文字コード表……スタート→すべてのプログラム→アクセサリ→システムツール→文字コード表で立ち上げる方法。
詳細表示にチェックを入れて「ユニコードで指定」の箇所に下記のコードを入力すると表示されます。
以下に使われることの多い記号をご紹介します。
よく使用するものや入力の面倒なものは一度読みだして単語登録をしておくことがオススメです。
ただし、テキストデータに変換して使用する場合や、
異なる使用環境で対応するフォント・記号がないと「?」などに化けてしまいますので、
印刷で使用するための原稿入稿の際には別途指定することが必要です。
(「?」の場合はまだ発見しやすいのですが、単純に文字そのものが消えてしまうケースもあります)
その他、メールやWebで使用する際にも同様のケースが生じる場合がありますので、
使用目的・形式を考慮する必要があります。
※一昔前のケータイでよくみられた
「同じ携帯電話契約同士では絵文字が表示されても、他社ケータイの相手には表示されない」
というケースを思い出していただければわかっていただけるかな…と思います。
WordやExcel、PowerPointなどのOffice系ソフトでも同様のケースはあります。
他の人とやりとりをする、ただし修正の必要がないのであれば、PDFに変換することが確実です。
印刷で使用する場合になってしまいますが、
もっと特殊なものを指定したい場合には、弊社フォント帳の p.34 をご参照ください。
Q 異体字の入力にはどのような方法がありますか?
A 記号と同様に、利用している入力システム (IME や ATOK)、Windows か Mac かによって異なります。
さらに、利用するフォント・文字の種類・文字コードによっても異なります。
前述の記号で紹介したように、
一般的にはWindows で標準 (IME) の場合、①読み、②文字一覧、③文字コード表、
といった方法で対応できますが、
環境によって依存される文字(JIS2004対応文字、※関連記事 異体字リストを参照)の場合には、
JIS2004規格で表示されていても、InDesignの標準フォントでは旧規格の文字が表示されてしまいます。
また、一般的にはDTPの組版作業の際にはテキストデータに変換して作業しますので、
事前の確認が重要となります。
永和印刷では、医学関連用語とJIS2004規格の異体字リストを作成して、
このリストのデータを事前に登録しておくことで、
該当する文字を自動でスクリプトをかけて変換することで、確実に統一することが可能です。
ただし、自動でスクリプトをかけることが可能であるのは最初の組版時のみで、
赤字修正であったり、同一ファイル内の追加の場合には、個別に指定していく必要がありますので
ご注意ください。
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