CTP
Porg vol.3 印刷のいろは3 より一部修正&加筆
A CTP とはコンピューター・トゥ・プレート(Computer To Plate)の略です。
印刷機に取り付ける「版」そのものを CTP と呼ぶこともありますが、
組版データから直接刷版を出力する工程、またはシステムを
まとめて CTP と総称するのが一般的です。
それに対して、CTPの普及前に主流であったフィルムから刷版したものはPS版といいます。
A 刷版は印刷機で使うハンコのようなものです。
従来はCMYK の色版ごとに網点出力したフィルムをもとに、
PS版を作製するのが主流でした。
しかしプリプレスの進化に伴い、フィルム出力の工程を省き、
直接刷版にする CTPという技術が確立されました。
刷版の素材は PS 版同様にアルミニウム合金でできているものが主流で、
CMYK に分版して出力する点は変わりません。
写真は46全判機用のCTP。B6が32面(表裏で64ページ)分面付されています
A DTP で作製されたデジタルデータをそのまま使用するのではなく、
RIP 処理で1bit Tiff の CMYK4 版の網点化されたデータにします。
(1bit Tiffのほかに、アウトラインPDFを作製する方法もあります)
刷版機はそのデータをもとに、版にレーザーを当てて画像を焼き付けます。
これを現像して、刷版(CTP)が出力されます。
データの大きさにもよりますが、CTP をカラー4版出力する時間は
おおよそ 15 ~ 30 分位です(RIP処理の時間は含みません)。
CTPを印刷機に取り付けた状態
A PS版はフィルムから焼き付けるアナログ作業であるため、
ゴミ・ホコリなどが付着して版に反映されてしまいやすいのですが、
CTPの場合はデジタル作業のためそのような心配はありません。
ただし、版そのものはデリケートなので、ちょっとしたことでキズがつくこともあります。
一方で、フィルムのような実際に出力されているものではないため、
再出力(増刷)などの際に、異なるデータを出力するなどのトラブル例もあります。
データの管理が非常に重要です。
以前はPS版のほうが安価でしたが、現在はCTPもほぼ変わらない金額となっているため、
フィルムレスの現在では印刷コスト自体は削減されています。
その他の「印刷のいろは」は…
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