異体字リスト(JIS2004標準字体) Prog20が完成しました!
後継OSのVistaの評判がよくなかったため、
会社や家庭でもXPを使い続けるケースというのは意外と多かったようです。
サポート終了でセキュリティ面での危険が盛んに叫ばれておりますが、
導入台数が多い会社などでは対応が進まず、まだXPが使用されているところもあるようです。
しかし、ネットワークを使用するのであれば、
リスクを考えるとパソコン(OS)の変更が必須です!!
すでにWindows 7や8に切り替えている方や、変更時の対応でご存知の方も多いかもしれませんが、
XPから後継のOSに変更した場合に、出版・印刷関係者にとって無視できない問題があります。
それがJIS2004問題です。
Vista以降のOSでは、システムフォントがJIS2004になっているため、
168の字形が変更された文字が、同じデータであるにもかかわらず、
XPとWin 7&8では異なった字形で表現されてしまいます。
詳しくはProg 20をご参照いただくこととして、
こちらのブログでは実際の字形の違いを紹介いたします(下表)。
※「扁」「倦」
この文字が下表の上段の形で表示されている場合は、JIS2004に対応していない環境(XP以外にも、ダウングレードしているケースもあります)で、下段の形で表示されているのであれば、JIS2004に対応しています。
また、フォントによっても対応の有無がわかれるところで、たとえば下表のように、Wordのフォントでも太さによって対応しているものとしていないものがあるため、組み合わせによっては同一文書の中で2点しんにょう/1点しんにょうや、示/ネ(しめすへん)の形が異なる文字が混在することもありえます。

上記の文字をオフセット印刷で使用するためには、90字形(旧来のもの)か2004字形かを選び、
それに対応するフォントを使用する必要があります。
(デザイン系フォントでは2004字形に対応していないものが多くあります)
また、個別に選択する方法もあり、
永和印刷では、異体字チェックリストをお客様にお渡しして、ご確認をご依頼させていただいております。
上記のJIS2004の文字以外にも、医学関連書籍でよく使用する異体字についてもまとめてあります。
ところで、上のリスト、168字もないのにお気づきでしょうか?
そうなんです。
字形が変更されても、フォント自体の字形は従来どおりな文字もあります。
以下の表はフォントには反映されていない文字をまとめたものです。

文字の規格が変更された際には、
OS変更が進まなかったせいもあり意外と問題にならなかったのですが、
今後はパソコンの環境により、画面で目にする文字の字形が異なったり、
画面で目にする文字と、印刷のために組版した文字の字形が異なるということが想定されます。
対策について、気になる方はぜひ弊社営業員までご相談ください。
また、違いについてわからない点があれば、そちらも営業員にご質問ください(しっかりと把握して説明できるように伝えてありますので、テストしてください)。
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