金銀の印刷はなぜ高い? ーソチオリンピックで葛西紀明,銀・銅メダル獲得!
ソチオリンピックで,41歳のレジェンド葛西紀明選手が,
男子個人ラージヒルで銀メダル,
団体ラージヒルで銅メダルを獲得しましたね。
20年以上トップクラスの実力をキープし続けて7回目のオリンピック出場,
なおかつ今回のメダル獲得は冬季オリンピックでの日本人最年長記録,
20歳ほど若い選手の牽引役も務めたということで,
まさに「レジェンド」にふさわしい活躍ぶりでした。
私と同じ41歳ですが,同じ昭和47年生まれの現役スポーツ選手といえば,
プロ野球では,ラミレス・稲葉(日ハム)・和田(中日),
プロレスラーでは,大谷晋二郎と高岩竜人,
コーチ兼任などの管理職的役割で残っているイメージです。
(1歳下のイチローは別格ですが,そのイチローですら全盛期の活躍は期待できないと言われています)
社会人の40歳前半は,まだまだ若造の現役バリバリ。
葛西選手の活躍に刺激を受けた私も,若い人をひっぱりつつ,
自分自身も頑張ろうと心に誓いました。
(ちなみに,お笑い芸人には47年生まれが非常に多く,アメトークで「華の昭和47年生まれ芸人」
というククリの回もありました。いわゆる団塊ジュニアと言われる世代です)
さて,いつものように前置きが長くなってしまいましたが(苦笑),
オリンピックといえば,注目は金・銀・銅のメダル。
というわけで,前回の雪の「白」に続いて,金・銀の印刷にまつわる話をご紹介します。
4色印刷で金・銀を再現することは,厳密には不可能です。
あくまでも,CMYKのかけ合わせで,擬似的に再現しています。
金であれば,Y80 M50 C40程度,
銀であれば,CMY各40~50程度(グレー)が近い色ということになりますが,
実際にはまわりとのコントラストや加工によって金・銀のようにみえるようにしています。
一方,ロゴや商品イメージなどで金・銀を印刷する場合は,特色インキを使用します。

大日本インキでいうと,写真左から,
DIC619が赤金,DIC620が青金,DIC621が銀となります。
金・銀を印刷する場合,通常のカラーの1色単価の約1.5~2倍の請求となるのが業界相場です。
その理由は・・・
①インキ自体の料金が高い
他の特色の場合,配合で作ることがてぎますが,金銀は購入する必要があります
②印刷のツボ・ローラー・ブランケットの洗浄に手間ががかる
4色のカラー印刷であれば,絵柄・用紙が異なっていても,
版を交換すればそのまま印刷できますが,金銀の場合は前後に念入りに洗浄する必要がある
③乾燥性がよくない
②に準じていますが,乾燥しにくいと作業効率が悪くなります
つまり,原価も,手間も,時間もかかる=割増料金ということなのです。
金や銀を表現している印刷物を目にした場合,どのように刷られているか,
ご興味のあるかたはぜひ目をこらしてご覧ください。
4色のかけ合わせで表現していたり,
金・銀のインキを使用していたり,
黄土色やグレーの特色とグラデやシャドウなどの加工技術で表現していたり,
箔押しなどの二次加工をしていたり,などなどさまざまな方法で再現しているはずです。
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