PP加工・プレスコートの工場見学 ―クリアーPP、マットPPってどのように加工しているの?
特に書籍・雑誌の装丁には、表面の保護・耐久性の上でも、
光沢や艶消し効果で高級感を出す上でも欠かせない加工です。
そもそもPP加工とは、
PP(ポリプロピレン)フィルムに接着剤を塗布して紙とフィルムを圧着して貼り合わせることで、
ラミネート加工の一種です。
ただし、いわゆるラミネーターでおこなう「パウチ加工」と区別するために、
ラミネート加工という抽象的な表現を使わず、PP加工と呼ぶのが一般的です。
PP加工と同様に、PET加工というのも聞いたことがあるかもしれませんが、
PETとは、ポリエチレンテレフタレートのことで、その名のとおりペットボトルに使用する素材です。
PPよりも、強靭で弾力のある加工(下敷きやパッケージなど)に使用されています。
と、うんちくを語ることはできます。
また、加工の際の注意点も熟知しているつもり(?)です。
ですが・・・実際にどのような作業工程でPP加工が行われているのか
印刷営業暦17年ですが、恥ずかしながら目にしたことがありませんでした。
というわけで、新人研修のついでに、他の営業や社内の若いDTPオペレーターにも声をかけて、
取引先のYS社さんに、工場見学をしてきました。
上の写真にあるように、
上方より接着剤が塗布されたPPフィルムがローラーに入っていき、
手前側から送られてくる印刷物に熱圧着して貼りあわせていきます。
フィルム自体はロール状になっているので、下にシートの印刷物が貼りついた状態のまま、
連続した形で送られていき、最後にクワエ部分に切れ込みを入れることで、
元のシート状態に戻される。
ざっとそんな流れです。
ううむ・・・こんな説明でわかっていただけたでしょうか。ちょっとわかりにくいですね。 (;´▽`A``
図にすると、こーゆーことです。
わかっていただけましたでしょうか?
PPフィルムの厚さや種類を交換することで、仕上がり具合が変わってきます。
ちなみに、工場内は熱で圧着しているため、
空調設備があっても暑く、暑がりの私にはたいへん厳しい環境です。
真夏は、40℃以上になることもあり、印刷現場とは正反対です。
印刷屋でよかったです・・・ (^▽^;)
PP加工の特長や種類についても、たくさん学んできましたのですが、
長くなってしまいますので、後日またご紹介いたします。
私も含め、営業・DTPもたいへん勉強になったようで、YS社さんに大感謝です。
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